またまたTVネタで恐縮です。
心臓から高速で全身に飛び出した血液は、高速道路のトンネルのように丈夫な外壁に囲まれた大動脈を通って全身に運ばれます。
そして最終的には毛細血管という細い道路から末端の細胞に栄養が運ばれるのです。
人間の60兆個とも言われる細胞ひとつひとつが活性化すれば素晴らしい力が湧き上がります。
しかしこの全身に張り巡らされ、命を支えている毛細血管が幽霊のように消えてしまう“ゴースト血管”という現象が起こっています。
全身のあらゆる部分をむしばみ、認知症や骨粗しょう症などの深刻な病につながることが明らかになってきました。
“ゴースト血管”とは、血液が流れなくなった血管で、その状態が続くといずれ消えてしまいます。
特に脳は“ゴースト血管”のダメージが大きな臓器です。
それは、毛細血管が酸素や栄養を届けるだけではなく、認知症のひとつであるアルツハイマー病の原因物質
アミロイドβの排出を担っているからです。
アミロイドβは健康な人の脳でも発生していますが、毛細血管が健康であれば、脳の外に速やかに排出されます。
しかし、“ゴースト血管”になってしまうとアミロイドβが十分に排出できず
脳に蓄積してアルツハイマー病が発症・進行しやすくなるのです。
効果的な対策として専門家がすすめているのが、「スキップ」です。
ふくらはぎの筋肉を活発に動かすスキップは、全身の血流を上げるのに簡単で、最適な方法です。
血流が上がれば、毛細血管が発達してゴースト血管を防げると期待されます。
朝昼晩、それぞれ20回ずつ行うのが良いようです。
前回のかかと落としと同じような運動ですね。
第2の心臓と言われるふくらはぎをかなり使います。
毛細血管を強くする効果がある物質として、漢方薬のケイヒ、シナモン・ヒハツ・ルイボスティーに含まれる成分が確認されています。
安くて手に入りやすいルイボスティーはお勧めです。よく煮出して麦茶代わりに飲んでみて下さい。
ノンカフェインなので寝る直前に飲んでも大丈夫です。