先づはこの曲を聴いて下さい。
ミサンガ「はじめまして 、ばぁちゃん」
大好きなばあちゃんが認知症になって孫の事を忘れてしまうという悲しい歌です。
皆さんも経験があると思いますが、身内が認知症になるのは本当に辛い事です。
今医療費に占める比率が断トツに高くなっているのが認知症です。
高齢化に伴って今後益々増える事が予測されます。
70歳前後で発症する認知症を代表するアルツハイマー病。
その原因は脳が活動したときに生まれるタンパク質の老廃物であるアミロイドβ、通称“脳のゴミ”。
この物質の蓄積が発症の引き金と考えられています。
同級生のメンバーも人ごとではありません。いま認知症は予備群も含めると高齢者の4人に1人。
あと5年も経てば発症してもおかしくないのです。
写真を見てください。「脳のゴミ」がたまり始めるのは発症の25年ほど前からということがわかってきました。
私たち同級生の頭には20年分のゴミが蓄積されている事になります。
しかし少し安心してください。
この難しいアルツハイマーの予防に向けた研究で新たな発見がありました。
世界の研究者が見つけた予防のポイントは、脳が活動することで生まれる“脳のゴミ”をきれいに洗い流すこと。
老化に伴ってアミロイドβの“排出力が低下”します。
それを防ぐのは睡眠時間を充分取る事です。
高齢者は若い人に比べて睡眠時間が短い傾向にありますが、6〜7時間は確保して下さい。
しっかり睡眠を取るとアミロイドβを脳から洗い流す能力が高まることがわかってきました。
睡眠は脳にとって大事な“クリーニングタイム”ということ。
適切な睡眠時間を確保して、脳をお掃除するタイミングを確保するようにしましょう。
これで写真のグラフのアミロイドβの上昇を低下させる事が出来ます。
そしてさらにもう一つが神経細胞の活性化。
アミロイドβの増加が脳の神経細胞を死滅させていきますが
記憶を司る海馬の働きの低下(写真の赤い帯)を防ぐ方法があります。
その3本柱が
1 有酸素運動 ― 有酸素運動をすることで、神経細胞を活性化するホルモンが分泌されることや
アミロイドβを分解する酵素を増やすことが期待できるそうです。
また、運動後だとよく眠れるのでアミロイドβの排出にも好影響をもたらすと考えられます。
2 コミュニケーション ― 他人と会話をすることは脳を活性化させると言われています。
特定の人と同じような会話をするよりも色んな人と出会って新鮮な会話をするとより効果的です。
(オフ会をもっと計画しないといけませんね。)
3 知的活動 ― 頭を使いながら運動する事。例えば引き算をしながら歩く、しりとりをしながら歩くなど。
これも神経細胞を活性化するのによいとされています。
薬に頼らず簡単に予防できる方法があるので
医療費削減の観点からも実践したいですね。
同級生との交流で刺激を受けていけば、この厄介な病の発症を少しでも遅らせる事が出来るはずです。
トピックの充実。オフ会の開催。
皆さんのアンケートでも要望されている項目をどんどんやっていきましょう。
皆さんの積極的な参加をお待ちしています。