先ずは1日青汁一杯で19年間生活している女性の映像です。
にわかには信じられない話ですが、この映像に登場する先生の解説を聞くと妙に納得してしまいます。
毎日バランスのとれた栄養とカロリーの摂取を心がけるのが無意味に感じる話ですが、特殊な人の話なので真似してもダメです。
2015年 NHKスペシャルで「腸内フローラ」が取り上げられてから民放でも多くの番組が放送されています。
昨日もテレビ放送されていましたね。
そもそも「腸内フローラ」とは何でしょうか?
フローラとは植物群集、花畑の意味です。
腸内には細菌がグループを作って棲みついていて、電子顕微鏡で見るとその様子が花畑のように見えることから
腸内フローラと呼ばれるようになりました。
私たちの体の中に腸内細菌は600兆~1000兆個、1000種類以上いるといわれており、重さにすると約1.5kgにもなります。
また、腸内フローラは一人ひとりで異なっており、同じ腸内フローラを持つ人間はほかに存在しないとされています。
乳酸菌やビフィズス菌などに代表される善玉菌は食べ物を分解するほか
腸に集中している免疫力を活性化させるなど、健康に役立つ働きをします。
大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌は、たんぱく質を腐敗させて毒素を発生するなど、病気のリスクを高めます。
しかし悪玉菌は、善玉菌が排除できなかった病原菌を撃退することもあるので必要なのです。
この二つに加えて、腸内細菌で一番多いのが日和見菌です。
日和見菌はその名前のとおり、腸内で善玉菌が優勢の場合は善玉菌の味方となり、悪玉菌が優勢の場合は悪玉菌を応援します。
そのため、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると、日和見菌も悪玉菌の応援団となり
ますます腸内環境が悪くなるという悪循環に陥ってしまうのです。
善玉菌:悪玉菌:日和見菌は2:1:7の割合となるのが理想的だといわれています。
しかし加齢や乱れた食習慣などによる影響で、理想的な腸内環境を保つことは難しいのが現実です。
腸内環境が良いか悪いか、直ぐに確認する方法があります。
便秘や下痢になってませんか?
便が臭いませんか?
心当たりのある方は腸内環境が要注意です。
腸には免疫細胞の約70%が存在しています。
病原菌やウイルスなどが体の中に入ったときに、身を守ろうとするのが免疫です。
1日3000個以上生まれているといわれるがん細胞のほとんどが大腸で発生していますが、そのがん細胞に対抗するのも免疫です。
免疫の機能を万全な状態で働かせるためにも善玉菌を増やして腸内環境の改善が重要なのです。
腸内環境を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
一番簡単にできることは、善玉菌が好むヨーグルトなど発酵食品とオリゴ糖、食物繊維を摂取することです。
例えば
1. ヨーグルトにバナナを入れて毎日食べる。
2. 納豆やキムチを食べる。
3. 具沢山の味噌汁を飲む。
その他にも、腸内細菌の構成によって痩せたり太りやすくなったりする事も分かっています。
過激なダイエットをしなくても食生活を改善して、健康でスリムになる事は可能なのです。
それでもどうしても改善出来なくて困っている人は
最近脚光を浴びている「便移植療法」という治療法があります。
腸内細菌の乱れが原因と考えられる難病患者の腸内に、健康な人の便を移植することで
腸内フローラを健康なものに戻そうというものです。
スリムな女性の便を移植すれば簡単に痩せれます。
アメリカではすでに治療法として確立されているそうですよ。
追記
詳しい自分の腸内環境を知りたい方はこんな検査もあります。
もう少し安ければ良いのですが。
最近娘の勧めで「ヨーグルトメーカー」を購入しました。
市販のヨーグルトを買うより格安でヨーグルトが食べれます。
気に入ったR1入りのヨーグルトなどを種菌にして増殖もできるので便利です。