先月の「未来世紀ジパング」や昨日の「クローズアップ現代+」を見られた方も多いかと思います。
がんの最新治療やトラブルの話が取り上げられていましたね。
狸くんのビックリ発言を聞いて、がんの事を調べてみました。
がんは、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって
体の自然治癒力を高めて「ある程度予防する」ことができる病気です。
しかし、それらを心がけていても、がんに「ならないようにする」ことはできません。
私も健康トピックを立ち上げて、老化防止に努めてきましたが、突然やってくるがんには対処出来ません。
過去にはがんと宣告されただけで、命は無いと覚悟しないといけない時代もありました。
写真を見て下さい。
現在日本人は、一生のうちに、2人に1人は何らかのがんにかかるといわれています。
がんは、すべての人にとって身近な病気です。
特に男性は深刻です。仕事のストレスや喫煙が女性と比較して多いのが原因でしょうか。
がんは、ストレスや発ガン物質、喫煙などで遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。
治療には
1. 外科手術で侵された箇所を摘出して治療する方法。
2. 薬を使って治す化学療法。
3. 放射線をがんに照射して焼き殺す方法。
などが三大対策とし処方されてきました。
これらは医学的な根拠(エビデンス)に基づいた標準治療と言われるもので、保険が適用されます。
しかしがんを完全に摘出できず、転移して再発を繰り返すという結果になる事も多いです。
最近テレビでもよく話題になる薬「オプジーボ」のことを聞いた方もいると思います。
最近がんの中で2番目に多い胃がんに保険適用される事になりました。
高額医療費制度を利用すれば、私達でも約10万円で治療を受けれます。
オプジーボを巡っては、「1人当たり年間3500万円」の医療費が掛かるとされ
健康保険財政への影響を懸念する声が上がり、厚労省は今年2月に薬価を半額に引き下げました。
オプジーボのように、がんそのものをやっつけるのではなく、人間の持っている自然治癒力
免疫細胞の働きを強化して治療しようという第4の「免疫療法」が注目されています。
がんは姑息で、自分の目印を隠すだけではなく、免疫がうまくはたらかなくなるような物質を出したり
免疫の働きをブロックする細胞が増えたりすることによって免疫のはたらきをブロックしています。
しかしオプジーボはがんのこのような働きを解除して、がんから攻撃を防ぎ
免疫細胞本来の力を発揮出来るようにしてくれる薬です。
このような仕組みで作られた薬を「免疫チェックポイント阻害薬」と言うそうです。
さらに新しい動きも出てきました。
「スクラムジャパン」
ラグビーの協会ではありません。
日本初の産学連携の全国がん撲滅プロジェクト
2017年に全国約250医療機関と16社の製薬会社が参画し、大学と臨床現場、産業界が一体となって
日本のがん患者さんの遺伝子異常に合った治療薬や診断薬の開発を目指す、世界最先端のプロジェクトです。
私が最近受けた遺伝子解析検査。2万円くらいの価格で病気のリスクが判明する時代になってきています。
患者のがん細胞から摂取したものを遺伝子解析して、遺伝子のどの箇所に変異があるのかを突き止めて
それに対応する薬で治療するプロジェクトです。
従来がんの治療は、体の臓器ごとに治療薬が開発、処方されてきました。
しかしこの方法では人によって効果の有る無しがあって、治療費だけかかって副作用だけで完治しないことが多かったのです。
がんになっに細胞の遺伝子異常を解析する事によって、従来がんの治療薬として開発されていない薬でも効果がある事が分かってきました。
遺伝子変異の種類によって事前に効果が得られる確率の高い薬を処方する事で、完治の確率が高くなり、医療費も抑えられる試みです。
人工知能を使う事によって人間では見つけられなかった新しい対策も出来るようになってより精度が高まっています。
今は薬が無くても、その検査を受けていれば、将来新薬が開発されれば直ぐに対処出来るのです。
がんが見つかっても慌てずゆっくりと構えられる時代になってきたことを喜びたいと思います。
しかし狸くんのように見つかっても泰然自若としていられないのが凡人です。
やっぱり私は怖いです。がん!
※ 保険適用外の自由診療は科学的な効果がまだ認められていませんのでご注意を