意味のある偶然の一致 

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「 例えば夢の中で笑ってた
あなたからの電話で目覚めて
お互いに同じ夢 見ていたなんてこと
不思議だけど 二人にはよくあるの 」

竹内まりやの「シンクロニシティ」の曲をよく聴いていました。

その曲名の意味もわからずに。

「シンクロニシティ」は心理学者のユングがつくった言葉で、直訳すると
「共時性原理」「意味のある偶然の一致」のことだそうです。

日常生活でも、不思議な偶然はたくさんあります。

例えば、噂をしていた人物が現れた。
遠い旅先で知人にあう。
必要としていた物を貰う。
考えていたことを隣りの人物が話し出す。
自分で買ったり、人から貰ったりして、同じ物が集まってくる・・等。

数えだしたら切りがありません。

こんな話がネットに載っていました。

ある教授には北海道に2人の教え子がいました。2人とももう社会人です。
ある時教授は研究のために北海道に行くことになりました。
教え子に会いたいと思い連絡したところ、一人は約束をとることが出来ましたが
もう一人は連絡がつきませんでした。

北海道に着き、約束の場所で待っていると、
「先生!どうされたんですか!?お久しぶりですね!」という声が聞こえてきました。 

声の主を見ると、それは連絡が取れなかった方の教え子だったのです。
彼は仕事中で、営業のために外に出ているところでした。

そして約束をしていた教え子も来て、結局その夜は3人で食事をしたそうです。

会いたいと思っていた人が、約束の時間、約束の場所に現れるとは
非常にうれしい「意味のある偶然の一致」です。

世の中には科学では説明のつかない不思議な偶然がたくさんあります。

私たちが現在生きているこの地球も、惑星の位置、大きさ、生命の誕生、生物の進化など 
今のような環境になる確率は限りなく0に近いものだそうです。
科学的な計算では現在のような地球は「存在していない」という答えが出てしまうのです。
でも、地球は存在しています。途方もない偶然の重なり合いです。

スイスの心理学者カール・グスタフ・ユング(1875年〜1961年)は世界に溢れるこの「意味のある偶然」に注目して
世界で初めてシンクロニシティの論文を発表したのです。

「意味のある偶然の一致」シンクロニシティとはいったい何なのでしょう?

“意味のある偶然の一致がこの世にあるのなら、きっとこの世の中はこんな仕組みになっているからだろう”
という仮説をユングは立てたのです。

それは!、“世の中のもの全ては 繋がっていて 互いに連動している”

世の中には、科学ではまだ発見されていない、ある種の繋がりがある・・・。
そう仮説を立てないと、説明する事ができません。
何の繋がりも、理由も、原因もないのに、「意味のある」ことは起こりようがないからです。

この繋がりは、心理学の世界では、氷山に例えられています。

海面から出ている氷山は、普段、私達の意識の表面にでている表層意識。
海面から出ている部分より、はるかに大きく、水中に没している部分が深層意識。無意識の部分です。
そして、海面からは別々の塊に見えた氷山は、海の底へ行くとじつは全てが繋がっていて一つのものなのです。

意識の奥底ではこの世のあらゆるものが繋がっている。
それがユングのシンクロニシティの仮説です。

人との出会いによる繋がりは本当に大切だと思います。
強く思えば思うほどその繋がりをより多く実感できるのではないでしょうか。そう思いたいです。

過去に書いた日記を読み返して、同級生のコミュで皆んなと知り合えた事の不思議を感じました。
これからもこの繋がりを大切にしていきたいと思います。