瞬間最高視聴率は42.6%?

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2018年4月~6月期のドラマも終わりましたね。

平均視聴率は
二宮和也、竹内涼真の「ブラックペアン」の14.3%
波瑠と鈴木京香の「未解決の女」の13%という結果でした。

個人的には竹内涼真の泣きの演技に心打たれました。

期待してなかった日本が大活躍のサッカーですが
NHKが7月3日未明に生中継したサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本対ベルギー戦の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ)は
関東地区が30.8%、関西地区は28.3%で、瞬間最高視聴率は、後半ロスタイム午前4時51分
関東地区42.6%、関西地区37.5%だったそうです。
未明の3時から開始したにもかかわらず最近聞いたことが無い、凄い数字でしたね。

毎日見るテレビの視聴率ですが、実際のところ誰が決めているのでしょうか。
上の文章にある「ビデオリサーチ調べ」と有りますが、まさにこの会社が出している数字なのです。

「株式会社ビデオリサーチ」は、テレビ番組の視聴率調査、ラジオ番組の聴取率調査をはじめとするメディアリサーチや
マーケティングリサーチを行う日本の会社。

1962年(昭和37年)9月20日、東京芝浦電気(現:東芝)・電通・民間放送18社の共同出資により設立。
電通が全株式の34.2%を保有している。(ウィキペディアより)
と調べたら出てきました。

同級生の皆さんも、薄々仕組みは理解していると思いますが、今回正しい知識を身につけておきましょう。

詳しくはビデオリサーチ社が出しているhttp://www.videor.co.jp/tvrating/pdf/handbook.pdf ハンドブックに詳しい内容が記入されています。
でも凄い量なので内容を要約してお伝えします。

1.まづは視聴率ですが

世帯視聴率と個人視聴率の2つがあります。
世帯視聴率はテレビ所有世帯のうち、どのくらいの世帯がテレビをつけていたかを
示す割合。これが一般的な視聴率のことです。

個人視聴率は4歳以上の家族全員の中で、誰がどれくらい視聴したかを示す割合。
性別、年齢別、職業別に分けて、どれくらい見られているかを知りたい時に利用されています。

従来の視聴率調査は自宅内でのリアルタイム視聴を対象にしていましたが
多様化に伴い2016年の10月から関東地区においてタイムシフト視聴の実態を把握する取り組みが始まりました。
いわゆる録画視聴のことですね。
7日内(168時間)でのタイムシフト視聴のデーターが出されます。

2. 視聴率調査の方法は3つです。

①ピープルメータ(PM)システムによる調査

ピープルメーターとは、個人視聴率調査に使用する測定機のことで、「PM」と略されることが多いです。
調査協力を受けた個人宅に設置され、家庭内の最大8台までのテレビの視聴状況を測定します。
テレビを視聴するたびに測定機付きのリモコンボタンを押して個人データを入力することで
家族の誰が、いつ、どの番組(放送局)を視聴したかを記録することができます。
これにより、ひとつの調査で世帯視聴率と個人視聴率が集計され、同時にテレビ稼働率も記録することができます。

②オンラインメータシステムによる調査

オンラインメータとは、機械式世帯視聴率調査の調査システムです。
調査対象世帯に視聴率を測定する機器と測定データの蓄積および通信を行う機器を設置しデータ通信回線
(インターネット回線または電話回線)を通じて、自動でデータを収集・集計し、翌朝には視聴率がわかる仕組みになっています。
ピープルメータのように、手動でテレビの視聴を測定するのではなく、自動でデータを集計するところが大きな違いです。

③日記式アンケートによる調査

調査員によって調査票が届けられ、対象者はテレビの視聴情報を記入します。
調査票には5分刻みの記入欄があり、対象者はテレビごとに、個人単位でテレビを見た時間を1週間毎日記入してもらいます。
記入されたデータは後ほど調査員が回収し、1週間分まとめてデータセンターで集計します。

3. 視聴率調査の対象世帯

全国27地区6900世帯が対象

関東地区 900世帯(PMシステム調査)
関西、名古屋地区 600世帯(PMシステム調査) 合計1200世帯

その他24地区の200世帯(オンラインメータシステム調査) 合計4800世帯
視聴率調査は対象世帯における普段の視聴実態を正確に調査するものとし
対象世帯の視聴態度に影響が出ないよう、名簿管理や視聴率測定機器の設置は徹底した秘匿主義が貫かれています。
関東、関西、名古屋地区は2年間。
それ以外の地区は3年間で、全てが入れ替わるようにローテーションされているそうです。
しかし「日本全国1億2000万人いるのに、たった6900世帯でいいのか?」
という疑問は当然わきますね。1世帯4人家族と甘めに計算しても、2万人くらいの見てる番組しか調査していない。
日本全国の世帯数はだいたい5000万世帯らしいので、たった6900世帯だけを
調査したビデオリサーチ社の視聴率調査はアテにならないんじゃないかと思いますよね。
実はビデオリサーチ社は、1地区で200世帯か600世帯だかをチョイスする際に
「ランダムサンプリング」をきちんとしているのです。
これによって、ビデオリサーチ社の視聴率調査の信頼性は、誤差はあるけれど意味のある結果が出るのだそうです。

どうでしょうか。なかなか複雑なシステムで調査対象になった世帯は大変な仕事だと思います。
しかし秘匿なので、対象世帯になった方たちの感想を聞くことは出来ませんし、
知り合いから対象になってたんだという話も聞いたことがありません。

極秘に調べられているでんすね。1%や2%でCM料金に大きく跳ね返ってくる視聴率。
正しく管理されていないと困る職業の方がたくさんいると思いますので、不正が起こらないことを祈りたいですね。