スプーン一杯の奇跡

もう過去の話になりましたが、STAP細胞で一躍有名になった小保方晴子さん。
リケジョの星と言われ、その女子力の高さからブレイクしました。

★女子力とは……
女性が自らの生き方を向上させる力。また、女性が自分の存在を示す力。

平成21年(2009)ごろからの流行語。
明確な定義はなく、女性らしい態度や容姿を重んじること、女性ならではの感覚・能力を生活や職業に生かすことなど
さまざまな解釈で用いられる。

と調べたら出てきました。

また男子が思う「女子力が高い」女性の特徴としては

☆料理ができる
☆身なりがきちんとしている
☆美意識が高い
☆周囲に気配りができる

だそうです。

最近おばさん丸出し状態になってませんか?
女性は40歳を過ぎる頃から、急激に女性ホルモンが減っていくそうです。
写真を見て下さい。60歳過ぎたら、ほとんど出てないですね。

写真1


卵巣から分泌される女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり
これらのホルモンの分泌量は生理の周期によって変化します。

2つの女性ホルモンの中で、特に“女性らしさ”に関連するのがエストロゲンだそうです。
肌や髪の潤いを守ったり、女性特有の丸みを帯びたカラダをつくったり、女性のカラダ全体の健康を支える役割も果たします。

女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量は、たったティースプーン1杯ほどと言われています。
そのわずかな量に、女性の美と健康が関与しているのです。
凄いですね、これほど微量でこれだけの威力を発揮する化学物質はほかにはちょっと見当たらないかもしれません。

人類の歴史の中で優秀な子孫を残す為の仕組みでもある女性ホルモンの役割。
厳しい言い方をすれば、閉経を迎えた老人予備軍にはもう必要ないという事でしょうか。

実は女性は女性ホルモンよりも男性ホルモンを多く持っています。男性よりも遥かに少ない量ですが。
女性が持つ男性ホルモンの量は、女性ホルモンに比べて10倍以上も多いのです。
閉経後の女性の活力源の役目を担っているのです。

なので女性ホルモンが減って、相対的に男性ホルモンの割合が高くなるので、女子力が低下するのかもしれません。
60歳以降女性ホルモン値はゼロに近付くことによって、色々と弊害が増えてきます。
血管をしなやかに、脂質代謝を助け、骨を守るなどの女性ホルモンの保護がなくなり
高血圧や脂質異常症、糖尿病、骨粗鬆症などの生活習慣病のリスクが高まります。
女性ホルモンというバリアが無くなって、これから体をどう守っていけばよいのでしょうか?

人類の歴史でこれほど長生きするステージに入ったのは初めてです。
過去、子孫を残す使命が終わると女性は死を待つばかりでした。
しかしこれからは誰もが経験したことのない未知の領域に入る事になります。
病気とのリスクにどう備えるかが大切になってきます。
最近の研究で大豆イソフラボンがエストロゲンと似た働きをすることが分かってきました。

さらに大豆イソフラボンのパワーの源は「エクオール」という成分であることがわかりました。
この「エクオール」は大豆イソフラボンが体内の腸内細菌によって変換されて作られる成分です。
しかも、「エクオール」は大豆イソフラボンのままと比べて、より女性ホルモンに似た働きをするとも言われており
その働きぶりから、「エクオール」は“スーパーイソフラボン”とも呼ばれています。
女性ホルモンの分泌量が減少した老齢期は、このエクオールを女性ホルモンの代替として補充する必要があるようです。

大豆イソフラボンが多く含まれる食品として、豆乳、豆腐、納豆、味噌などが挙げられます。
ちなみに、閉経した女性は、1日当たり70~75ミリグラムのイソフラボンを摂取することがすすめられています。
この量は、豆腐なら絹ごし300グラム(1丁分)、納豆なら100グラム(2パック分)で補えます。
豆乳、豆腐、納豆、味噌などはタンパク質も豊富なので、筋肉の材料にもなって一石二鳥ですね。

女子力アップにも繋がるのではと思います。 同級生の女子グループがいつまでも若々しくいてくれる事を男子グループは大いに期待しています!
※ 残念ながら日本人の約30-50%しかエクオールを作る腸内細菌を持っていないそうです。
住んでいる地域によっても作れる割合は異なることもわかっています。
関東に比べて関西の方はエクオールを作る腸内細菌が少ないそうです。
それは関西の方が納豆を好んで食べる人が少ないからではないかとも推測されています。
体調が悪い方はサプリメントの利用も検討してみてください。