○○の法則と呼ばれる法則は数多くありますが、それらを大別すると
ニュートンの万有引力の法則に代表されるような普遍的・絶対的な「自然法則」と
実生活上の経験から生まれた「経験則」の2つに分けられると言われています。
上位20%に努力を注ぎ込むべきと説いた「パレートの法則」(「80対20の法則」)の一方で
残りの80%こそが重要であるという「ロングテールの法則」も、現代社会では大事です。
どちらに舵を取るかは、各企業の戦略次第といった所です。
パレットの法則を実行しているのにコンビニがあります。
コンビニの商品は毎週、毎日変わっています。
これは売れ筋しか生き残れない非常にシビアな世界です。
なぜこれだけ頻繁に入れ替えが発生するかというと、売り場面積が有限だからです。
限られたスペースで売上を最大化するために、売れないものをどんどん排除しないといけないのです。
売れたら残す、売れなかったら入れ替える、この繰り返しによって最適化を図っていくのがコンビニの戦略なのです。
ロルグテールの法則で有名なのが、アマゾンです。
アマゾンの本の売上の半分以上が販売部数ランキングの40,000位から2,300,000位で支えられていると言われています。
たとえば、アマゾンでたくさん売れるのは「ハリー・ポッター」などのようなベストセラーです。
しかし実際には年に数冊しか売れないようなマイナー本や、年に1冊しか売れないようなニッチな本がものすごくたくさんあって
それらの合計金額が、実は売上の大半を占めているということです。
ネット上の無限の場所があるから実現出来る世界です。
写真のグラフを見てください。
縦軸はアイテムごとの売上金額で、横軸はそのランキング順位です。
左端にいくほどもっとも売れた商品で、右端に行くほどいわゆる「死に筋」の商品です。
「ヘッド」と呼ばれる、一部の商品売上よりも、「テール」と呼ばれるその他の商品売上のほうが
大きくなるというのがロングテールの法則です。
2-6-2の法則はパレートの法則の派生という流れの中で生まれました。
2-6-2の法則はパレートの法則の派生という流れの中で生まれました。
2-6-2の法則は、よくアリに例えて話されます。こんな感じです。
一般的に働き者の印象が強いアリですが、実際には、2割程度のアリはフラフラと遊んでいると言います。
そこで、この怠け者のアリを集団から排除してみると、怠け者不在で全員がせっせと働くものかと思いきや
しばらくすると、残ったアリのやはり2割程度がさぼり始めると言われています。
逆に、文字通り働いている上位2割の働きアリだけをかき集めて、1つのスーパー集団を作ってみます。
それこそ、すごい勢いで仕事をしそうなものですが、やはり時間とともに2-6-2が形成され、一部が怠け者に変身するそうです。
2-6-2の法則は人間関係でも見られます。
貴方の周りには
20%の人が、いつも貴女の味方になってくれる人です。
60%の人は、貴女の言動や行動で、味方にもなり、敵にもなる人です。
残りの20%は貴女の敵になる人です。
ありと同じで、敵の人と交流を絶っても、残りの人の中の20%が暫くすると敵になるのです。
これって以前のトピックで紹介した、腸内細菌と似ていませんか?
善玉菌と、どちらか優勢な方につく日和見菌、そして悪玉菌の存在。
人間の体の中でも、2-6-2の法則に似たような現象が起こっています。
なので皆んなから好かれようと思って頑張ってる人はストレスだけが溜まってしまいます。
割り切って、自分の出来ることをやって、どちらにもなびく60%の人を味方につけれるよう頑張って行けば良いのだと思います。
こう考えれば、人間関係もなんだかスッキリしませんか!