骨を鍛えましょう!

写真1

昨年のこの時期から健康に関するトピックを沢山立ててきました。
どんなトピックがあったか覚えていますか?
恥ずかしながら私もあまり覚えていません。
先ずは写真のグラフを見てください。

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した「エビングハウスの忘却曲線」です。
知ってましたか?

私が小学生の頃、担任の先生がいきなり黒板に海老のイラストを描き始めて、その周りに屋根や柱を描いて家を作りました。
そして私達にこれがエビングハウスだと言ったんです。
皆んなポカッとしていましが、先生は将来必ず皆さんの頭の中に残るからと、記憶のメカニズムの話をしてくれたんです。
黒板の画像と記憶の話が合体して60年近く経っても忘れないで記憶に残っています。

「エビングハウスの忘却曲線」によると

人が何かを学んだ時

* 20分後には42%忘れる
* 1時間後には56%忘れる
* 9時間後には64%忘れる
* 1日後には67%忘れる
* 2日後には72%忘れる
* 6日後には75%忘れる
* 31日後には79%忘れる

だから一年経つともう去年のトピックを覚えている人は少なくて当然なんです。
しかし忘れにくくする事は出来ます。

1. 人は何かを学ぶ時、その知識があなたにとって意味のあるものであったり重要なものであったりした場合、暗記は楽である。逆にその内容があなたにとって意味のないものであれば、すぐ忘れる。
2. 学習に時間をかけると、吸収できる情報量も増える
3. 一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になる。復習を重ねるごとに忘れにくくなる。
4. 一度にたくさん学ぶよりも、時間をかけて何度かに分けて学んだ方が、学習効率は上がる。
5. 学んだ直後から物忘れは始まる。最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れるようになる。

昨年「骨密度の検査」の話や「かかと落とし」の話のトピックは覚えているでしょう。
皆んなの興味のある話は記憶に残るのです。
昨年もトピックで話しましたが、今年も骨の話をして記憶に定着させたいと思います。
前書きが長くてすみません。ここからが本題です。

毎年この時期になると見かける道路工事。
道路を改良したり維持・修繕したりする工事は、基本的に1年単位で行われているため、毎年4月以降に工事が発注され3月末までに工事を終わらせるようになっているのが、要因のようです。
アスファルトも年が経つと劣化が進み凸凹になってきます。壊して新しく舗装し直して強度を保ちます。
人間の骨も一緒で、常に壊されては作り直す作業によって強く丈夫な状態を保っています。
骨を壊すのが破骨細胞で、作るのが骨芽細胞。
しかし加齢とともに骨芽細胞に衰えがきて、破骨細胞の勢いが増えるので老人になると骨がもろくなって寝たきりになるのです。
骨が少なくなると顔のシワも増えます。顔の骨が縮んで皮膚がたるむからです。
シワが多いと悩んでいる方は皮膚のお手入れ以前に骨密度を高めるトレーニングをした方が良さそうです。
丈夫な骨を作るにはどうしたら良いのでしょう。

昨年トピックで立てた「かかと落とし」です。
骨に衝撃を与えた時。骨細胞がその衝撃を感知します。
かかと落としをすると全身の骨に振動が伝わります。するとそれを合図に骨芽細胞が骨を作り出すのです。
振動が大きければ活発になります。「かかと落とし」は初歩段階。階段の上り下りや、縄跳びのジャンプなどをするとさらに効果的です。
しかもそれがきっかけで骨の中であるホルモンが作られることがわかってきました。
究極のアンチエイジングホルモンです。
糖尿病などを予防、認知症予防、メタボ予防、骨格筋を増やす、代謝アップ、活性酸素の量を減らす
がん細胞を死滅させ、免疫力アップ、コラーゲン育成を手助けし肌を活性化、男性の生殖機能を上げる

こんな効能がある薬が他にあるでしょうか?
しかも無料なんです。
このホルモンの名前はオステオカルシン。
骨を形成する細胞である骨芽細胞が分泌するタンパク質てす。
骨中に約0.4%の割合で存在し、わずかな量が血中を循環しています。
全身のエネルギー代謝を活性化する作用があり、近年注目を集めているんです。
骨密度が低い方は今日から、「かかと落とし」を始めてください。