それでは家庭で究極のサプリメントを作ってみましょう。
材料費は一個 あたり20円くらいです。
まずはお鍋に水を入れて沸騰させてください。
沸騰したらゆっくりと慎重に材料を鍋に入れます。
すぐにタイマーをスタート。時間は5分30秒。スマホのタイマーを利用して計測してみてください。
やけどに注意して、ゆっくり回しながらかき混ぜます。
時間がもったいないと思う同級生は「かかと落とし」でもしながらやって下さい。
ゆっくり回すことで、最終の出来栄えを格段に良くする事ができます。
5分30秒たったら、取り出し、すぐに氷水に浸けます。
すぐに冷やすことで、サプリメントの栄養価をさらにアップ出来ます。
それで完成です。
写真を見てください。出来たてのサプリメントの栄養素です。
私も改めてその凄さにビックリしてしまいました。
必要な栄養素が全て揃った完全食品のうち、この中で含まれていない栄養素は
ビタミンCと食物繊維の2つだけです。バナナと一緒に取れば完璧です。
同級生の自宅には必ずあるこの材料。賢く利用して栄養を補給したいですね。
前書きが長くなってすみません。もう途中で分かった同級生も多いと思いますが、材料は誰もが好きな卵です。
鍋で作っていた究極のサプリメントとは半熟卵だったんです。
ゆっくり回していたのは、黄身が真ん中に定着するからです。
冷やすのは黄身に熱が伝わりにくくするのと、皮をむけやすくするためです。
◎ それでは何故半熟が良いか?それには理由があります。
卵黄の色は濃ければ濃いほど良いのを知っていましたか?
実は、この色の濃い卵に、驚くべきパワーが秘められていることが、最近明らかになってきました。
卵には、ヒナがかえるまでの間、新鮮さを保つために豊富な抗酸化物質が含まれています。
実は黄身には活性酸素の抑制する強い効果があるのです。
活性酸素とは、私たちが酸素を吸って、体内でエネルギーを燃やす時に、副産物としてできるもの。カラダを老化させる性質があります。
卵に含まれる、アミノ酸やビタミンEも抗酸化作用があることは知られていましたが
これに加え、近年わかってきたのが、卵黄の色。
黄身の色の濃さはカロテノイド色素の抗酸化力なのです。
自然界に存在する、赤や黄色の鮮やかな美しい色素を総称してカロテノイドといい、600種類ほどあり
ヒトの血液中には20種類以上のカロテノイドがあります。
良く耳にするβ-カロチンもカロテノイドの1つです。
しかし期待の抗酸化物質・カロテノイド色素は熱に弱いため、沸騰状態で加熱し続けると23%も失われてしまいます。
同じく、美肌の秘訣であるビタミンB群、免疫力を高めるビタミンDに至っては、40%も失われてしまうのです。
これらのアンチエイジング成分を生かすなら、卵黄はなるべく生のほうが良いのです!
ところが困ったことに、卵白は逆!
生の状態だと、消化酵素に強く反発してしまい、タンパク質はおよそ50%しか吸収されないそうです。
なのでその2つを最大限に生かす方法が最初に紹介した半熟卵なんです。
しかし同級生の皆さんの中には卵に含まれるコレステロールが気になって
沢山食べるのを控えている方も多いと思います。私も家内によく注意されます。
たしかに、卵1個に含まれるコレステロールは252mg。
コレステロールの量は、牛肉を200g以上とるのとほぼ同じです。
そのほとんどが、卵黄に含まれています。
厚生労働省の食事摂取基準によると、
以前のコレステロール摂取の上限は、男性で1日750mgたまごおよそ3個分、
女性は600mg、およそ2個までだったのですが、
2015年に改定され、コレステロールの上限を定めないことになったのです。
昔の基準を知っている同級生、特に女性は1日に2個が限度だと思っていたのではないですか。
そんなコレステロールの昔の常識が、最新の研究で今変わってきているんです。
卵を食べたからといって、血液中のコレステロール値の上昇はありません。
私たちの体内に存在するコレステロールは、食べ物から摂取される分は全体の20%に過ぎません。
残りの80%は体内の「肝臓」で合成し、作り出しているそうです。
外からコレステロールが沢山入ってきた場合、肝臓で合成するコレステロールの量が減ってバランスをとっているので
心配はないとのです。
健康な人の場合、食べ物で摂取する量が増えても、体内での総量は、一定に保たれます。
今日から好きなだけ卵を食べて栄養を摂取していきましょう。
でもひとつだけ注意してください。
錠剤のサプリメントと違って、卵1個あたり80キロカロリーあるので、沢山食べ過ぎると太るかもしれません。
ダイエットしたい同級生には裏技があるので伝授します。
毎朝の普段の食事に固ゆでの卵を、さらに一個付け加えて食べてください。
半熟卵と比べると少し栄養価は落ちるかもしれませんが、腹持ちが格段に良いので
1ヶ月も続けると他の食事が少なくても満足できるようになり、2キロは体重が減る筈です。
興味を持った同級生の皆さん、頑張って挑戦してみてください!
1ヶ月後の成果を楽しみにしています。