もうすぐ2019年4月、新しいスタートの始まりです。
会社では必ず、社員のための健康診断が実施されます。
身長や体重測定から始まって、眼や耳の検査などをしていきます。
昨年の健康診断で私は約1cm弱、身長が低くなっていました。
あれっと思って背筋を伸ばして再検査しましたが変わりません(涙)
とうとう老化が始まりました。
老化をわかりやすく言い表すと
「からだが乾いて、縮み、歪んでしまう変化」となると言われています。
英語圏では老化をわかりやすく表現するために、英語の「shrink」「縮小」「減る」「少なくなる」という動詞を当てています。
超元気なシニアの10年間の身長の縮みを比較したデータがあります。
平均年齢70歳(65~74歳)、平均年齢80歳(75~84歳)のそれぞれ10年間の変化をみると
おおよそ70歳からの10年間では男性2センチ、女性3センチ
80歳からの10年間ではそれぞれ2.5センチ、3.5センチ縮むのです。
男性より女性の縮みが大きく、70歳より80歳からの縮みのほうが大きいそうです。
この縮みには歪みの分も含まれています。
両腕を真上にあげ、空をつかむように伸ばした際、両腕の上腕は両耳に付きますか?
付かない同級生は、老化が縮みの段階から歪みの段階にきていることになります。
テレビである実験をやっていました。
20代と40代の女性、各3人に集まってもらい、服装で年齢がバレないよう、お揃いのギャルファッションに身を包み、カツラを装着してもらいます。
そして、1人ずつ、ついたての間およそ10mを歩いてもらい、25m離れた位置から、若者男子3人組が、20代と40代、どちらに見えるか判定します。
すると40代の3人をピタリと当てたんです。
40代と判定された3人に、1時間、ウォーキングインストラクターの指導を受けてもらい、あるポイントを改善してもらいました。
レッスン後、先ほどとは別の若者3人に、歩き方を見て20代と40代どちらに見えるか答えてもらいます。
すると…なんと3人全員が20代と判定されたのです。
一体どこを改善したのかと先生に聞くと、「しっかりとつま先を上げ、かかとから体重移動をさせた。」と言います。
年配の方々でも、しっかりつま先を上げて歩くと、必然的に背筋も伸び、若々しく見える歩き方ができるそうです。
さらに、手を大きく振り、歩幅を広くすることも、若々しく見えるコツだそうです。
私も試してみましたが、なるほどつま先を上げて歩くと自然に背筋が伸びます。
さらに大股で歩くと猫背では歩けません。下半身がなかなかきつい運動でした。
老化によって筋力が衰え、つま先が上がらなくなり、自然と歩幅も狭く猫背になって
老人の特徴が出てしまうんですね。老人がつまづいて転ぶのがよくわかります。
ところで、体が縮み歪むのはなぜでしょうか?
私たちの体は、骨格と筋肉で形づくられています。
この骨格と筋肉をつくっている栄養素は、たんぱく質です。
骨格というとカルシウムを思い浮かべる同級生もが多いと思いますが
骨を作っている栄養素の半分以上はタンパク質でなのです。
そのなかでもタンパク質が多い骨格として、脊柱があります。
椎骨と椎骨の間にはたんぱく質が特に多い軟骨があり、連なりの構造をなしています。
身長の縮みは、この脊柱の軟骨部分からたんぱく質が抜け落ち、軟骨が潰れるというより無くなることによってもたらされるそうです。
この現象は脊柱の圧迫骨折などという病名がつけられていますが
この変化は個人差は大きいものの老化に伴う普遍的な変化で抗えません。
当然、骨格が小さくなると、その周りの筋肉も細ってしまいます。
筋肉の原料もやはりタンパク質なので、このような変化が大小程度は異なっても
全身で起きてしまいます。
老化とは体からたんぱく質が減少してゆく変化と言えるかもしれません。
ある意味、老化とは「栄養失調」になっていく変化です。
超高齢社会は、栄養失調と戦う時代になってきました。
飽食の時代に栄養失調とは、考えにくいですが、ヘルシーだからと、脂こいものは苦手と野菜や魚中心の食事をしていると
隠れ栄養失調になっているかもしれないですよ。
男性より女性の身長の縮みが大きいのは、男性のほうが骨格と筋肉の総量が多いからです。
そして70歳より80歳の縮みのほうが大きいのは、老化は加速する特徴があるからです。
これらを防ぐのには、食事と睡眠と運動が有効です。
◎ 食事ですが
やっぱり同級生!のオフ会では、アミノ酸スコアの高い牛肉を食べよう!
という企画で、昨年より「肉ともパーティ」を開催しています。
豚肉も含めて3回実施しました。タンパク質をたくさんとって縮みを予防したいと思います。
今年の最初の企画は3月23日に決定しました。
サポーター君が三島から上京するので、時間のある同級生は是非参加をお願いします。
◎ 睡眠ですが
加齢による椎間板の水分量低下を防ぐことは、残念ながら難しいのだそうです。
しかし、日中重力によってつぶされていても、夜横になって寝ていると元に戻るので、しっかり睡眠をとるといいそうです。
これは若い人にもいえることで、朝が一番身長が高いのだとか。
◎ 運動ですが
骨を支える筋力が衰えないように、無理なく筋肉を鍛える運動を日常生活に取り入れることが大切ですね。
背筋を伸ばすことを心掛けるだけでも違います。
背骨が重力で押しつぶされないように筋力をアップしましょう。
膝の関節痛も、太ももやふくらはぎの筋肉を鍛えると随分痛みが和らぎますよ。