老け顔改善にコラーゲン! 

POLAが毎年行っている「美肌県調査」の2018年の結果が発表されました。

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1年間かけて集められた、全国47都道府県約70万人の女性の肌データを分析した結果です。

美肌評価は、美肌のポイントとなる以下の8部門で評価されたそうです。

◎ 毛穴が目立たない
◎ キメが整っている
◎ ニキビができにくい
◎ 肌がうるおっている
◎ シワができにくい
◎ シミができにくい
◎ くすみがない
◎ マイクロダストに強い

その結果、美肌県第1位は写真のように島根県だそうです。(昨年は6位でした)

「肌がうるおっている」「マイクロダストに強い」「ニキビができにくい」の部門で第1位となるなど
全体的に高レベルをキープ。 島根県は水蒸気密度が全国9位と乾燥が少なく、日照時間が11位と紫外線量が少なめ。

乾燥と紫外線が大敵となるお肌にとっては理想的な環境です。
加えて喫煙率が最低なのも、美肌をキープしている理由かもしれないとの事です。

秋田県、石川県、富山県と日本海に面した県が上位の4位まで占めているようです。
我が埼玉は映画でもデスられ、ランキングも44位と陥落し美肌の人は少ないようです。

色白でしっとりしたお肌をいつまでもキープしたいと思いませんか?

特に同級生の女性グループはそう思っているのではないでしょうか。
美肌に良いと言えば、コラーゲンと皆が思い浮かべますね。

ところでコラーゲンっていったい何でしょうか?

コラーゲンは前回のトピックで取り上げたタンパク質の1種です。

タンパク質は炭水化物・脂質とともに三大栄養素と呼ばれ、人体を構成する重要な成分のひとつです。
人間の身体をつくっているタンパク質のうち、約30%がコラーゲンとされています。
コラーゲンと聞くと私達は顔などの皮膚を一番に連想しますが、皮膚の約70%はコラーゲンが占めています。
皮膚のコラーゲンは、ハリと弾力を与えてみずみずしく健康的な肌を保つ働きをしています。
もちろんコラーゲンは肌だけでなく身体全体のあらゆる部分に存在しており、骨や血管などに多く含まれています。 例えば、体重53kgの平均的な日本人女性の場合、体内のコラーゲンは約3kg、500mlのペットボトル約6本分にもなります。
高齢者に多い骨粗しょう症は、カルシウム不足だけでなく加齢による体内のコラーゲンの減少も原因の一つとなっています。
コラーゲンが骨の内側の柔軟性を保つことで、骨がもろく折れやすくなることを防いでいるのです。

皮膚の中にあるコラーゲンを合成する「線維芽細胞」はコラーゲン繊維に接着して存在します。
そして、接着した線維芽細胞は、コラーゲン繊維を引っ張り、その引っ張る力で肌のハリをつくります。
しかし糖尿病の方で、肌が荒れたり、傷の治りが遅いのは、コラーゲンに糖がくっつくことで線維芽細胞が離れて死んでしまい
コラーゲン繊維に接着できなくなります。
すると引っ張れなくなって、肌がたるみます。
また、傷を受けた際、それを治す線維芽細胞がいなくなることで、ケガをした際には傷が治り難くなります。

コラーゲンに糖がくっつくこの現象を「糖化」と呼んでいます。
コラーゲンはもともと透明なのですが、糖化すると黄色や茶褐色に変化して弾力を失います。
この色の変化が肌の内側で起こると、くすみにつながっていくのです。

ホットケーキを思い浮かべてみてください。

小麦粉に砂糖、卵、牛乳を混ぜて焼けば、こんがりと色づきます。
このおいしそうなこげ色は、糖化することによって起こる変化なのです。
砂糖を入れなければ、それほど色がつかないのがわかりますよね。

コラーゲンは代謝にかかる時間が長く、身体の中でつくられてから10〜20年もかかって分解されます。
長く身体にいるため、血中に糖があると、コラーゲンと糖が結合しやすくなります。

老化の敵は、酸化と糖化です。

写真のように、皮膚にある「線維芽細胞」は年齢とともに細胞増殖能力が急激に下がっていきます。
  その結果体内で合成されるコラーゲンも少なくなり皮膚が陥没してシワになり老け顔になっていくのです。

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体内で作れなくなっているので、外からもコラーゲンを沢山取らなくてはなりません。

コラーゲンが多く含まれる食品としてよく挙げられるのが、フカヒレや手羽先、うなぎなど。
  例えば、1日にコラーゲンを5g摂取するには、牛すじで100g、鳥の手羽先で335g、アジの開きで500gになるため
毎日食品から摂ることは難しく、サプリメントなどで上手に補うことが必要となります。

誤解しないで欲しいのですが、コラーゲンを食事やサプリメントで取ったとしても
それがそのままお肌のコラーゲンになるわけではありません。

コラーゲンはタンパク質の1種なので、体内に吸収されると消化管でアミノ酸などに分解され
小腸から吸収されて取り込まれ、血液によって身体のいろいろな部分に運ばれていきます。
体内でコラーゲンを再合成する際にはこれらのアミノ酸が材料となりますが、これらをつなぎ合わせるために
ビタミンCが不可欠で、ビタミンCの摂取が足りないとコラーゲンが十分に作られなくなってしまいます。

昔から言われているようにお肌に良いのはビタミンCのこの働きのおかげだったんですね。

◎ さらに最近興味深い研究が進んでいます。

コラーゲンは食べても、胃や腸などでバラバラに分解されてしまいますよね。
しかし「食べたコラーゲンは体の中で興味深い働きをするらしい」ということが、最近の研究で分かってきました。
それは、胃や腸で分解されきれなかったコラーゲンの破片(ペプチド)が体に吸収され
それが、体にキズや肌にダメージがある人の場合、体内でコラーゲンを作る線維芽細胞の増殖に役立っているのではないかというものです。

実際にドイツの病院では、関節の痛みなどを抱える患者さんに、コラーゲンが使われ始めています。
また、大学駅伝のある強豪校は、コラーゲンを取ることによって、酷使される関節のケガや痛みが軽減した、という実感を得ているそうです。

一般的にパウダーなどの低分子コラーゲンの方が吸収性が高いと言われています。

私はコラーゲンパウダーとバナナを毎日のヨーグルトに入れて食べて、不足分を補っています。
もちろん食後にビタミンCのサプリメントも併用しています。

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膝の痛みも和らぎテニスも快調です。