ストレス太りはなぜ女性に多い? 

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ニュースで滋賀県の病院の看護助手の殺人罪に対して、再審が決まったという報道がありました。
黒縁めがねの女性は見るからに太っていました。

しかし2年前の映像では別人のように痩せていたのです。

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とっさに私は再審によるストレスに違いないと思いました。

最近どうもストレスが溜まっている…と感じたとき、ふと気付いたら体重が増えている!
といった経験はないですか。

ストレスからくる体重の増加や体型の崩れがさらにストレスの原因になり
イライラしたり落ち込んだりしてしまう、そしてまた食べ過ぎてしまう…という悪循環に陥りがちです。

ストレスで太る理由は何でしょうか?

原因が分かれば対処方法も考えられます。

調べてみると、ストレスで太るのは、ホルモンバランスの変化が理由だとのことです。
ストレスを感じたときに脳が分泌するホルモンを「コルチゾール」と言います。
コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれているそうです。

コルチゾールは起きている間は常に分泌され続け、無意識の緊張状態を作っています。
コルチゾールは精神的なストレスだけではなく、身体的なストレスでも分泌されます。

眠っているときに「暑い、汗をかきすぎた」や「寒すぎて足が冷えた」などの理由で目覚めるのは
脳が生命の維持について敏感になり、危険信号としてコルチゾールが分泌されるためです。

コルチゾールは強いストレスに晒されることで過剰に分泌されます。
コルチゾールの分泌をうけた身体は、食べることを求めます。

身体の危険を察知して、ブドウ糖や脂肪の栄養素を溜め込もうとするのです。

ストレスで食べ過ぎてしまう人が、甘いものや脂っこいものにばかり手が出てしまうのは、身体がそのように欲しているためです。
同時に、食べたものを脂肪として吸収しやすくなるよう身体が働いているため、たとえ食べる量が変わらなくても太りやすくなります。

ストレス太りの悪循環を断ち切るのは、コルチゾールに相対するリラックスホルモン「セロトニン」を増やすことです。

「セロトニン」は、しあわせホルモンと呼ばれる脳内ホルモンで、「ノルアドレナリン(神経を興奮)」や
「ドーパミン(快感を増幅)」と並び、感情や精神面、睡眠など人間の大切な機能に深く関係する三大神経伝達物質の1つです。

セロトニンが分泌されている間、コルチゾールの分泌は抑制されます。
セロトニンを増やすことが、ストレス太りの悪循環を断ち切るコツだそうです。

ではセロトニンを増やすにはどうすれば良いでしょう!

◎ 太陽の光を浴びて規則正しい生活をする

眠っている間、脳内では「メラトニン」というホルモンが分泌されています。
朝起きて、メラトニンの分泌が抑制されるのと同時に、起床時のリラックスホルモンであるセロトニンが分泌され始めます。

朝起きたらすぐに太陽の光を浴びましょう!
セロトニンの合成には太陽の光が不可欠です。

太陽の光を浴びると、目から脳に信号が出され、脳内でのセロトニン合成が活発になります。
冬は日照時間が短いため、太陽の光を十分に浴びることができず、セロトニンが不足しやすくなります。
質の良い睡眠と気持ちのいい寝起きを繰り返すことで、メラトニンとセロトニンの交代を促し、太りにくい体質を得られます。

◎ トリプトファンやビタミンB6を摂取する

トリプトファンは、セロトニンの原料になる必須アミノ酸です。
トリプトファンは体内で生成することができないため、日々の食事から摂取する必要があります。

食べ物から摂取したトリプトファンは、日中は脳内でセロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化します。
トリプトファンはタンパク質から作られます。

大豆や赤身肉、魚、牛乳など、良質なタンパク質を含む食材から摂取することができます。
また、トリプトファンからセロトニンを生成するときに必要になるのがビタミンB6です。
写真のように豆類や魚のほか、バナナにも多く含まれています。

そして、トリプトファンを脳内に運ぶうえで重要な役割を果たすのは炭水化物です。
お米や麺類などのいわゆる「主食」から取り入れることができます。

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女性は男性より脳内セロトニンを産生する能力が低く、トリプトファンが欠乏すると
女性の脳内セロトニン合成は男性の4倍減少することがわかりました。

ストレス太りからのダイエットで食事制限をしてはいけないのは、これら栄養素の欠乏がさらにイライラを引き起こすためです。

ダイエットを意識する時こそ、食事はしっかり食べましょう。
朝食は抜かない、牛乳やバナナを摂る、間食はスナックではなくナッツ類にする…などでも十分です。

右上腹部あたりには肝臓があります。このあたりを温めることによって、肝臓でのトリプトファンの産生が増え
セロトニンの分泌量も増えると考えられています。

ここに手を当てるだけでも違います。
肝臓を温めてトリプトファンを増やしましょう!

◎ 恋愛や泣いたりする時もセロトニンが大量に出るようなので、婚活している同級生は良い人を探してみてください。