今回は人と人のつながりの秘密を解明するホルモンの話です。
恋愛をしている女性が、急に綺麗になったり、1人で食べるより、家族や仲間と囲んで食べる料理が美味しかったり。
ペットと触れ合うと心が和む、他人と挨拶を交わすと気持ちよくなる。
人に親切にすると、自分も嬉しい気持ちになる。
まだまだ色々ありますね、同級生の皆さんも経験されていると思います。
どうしてこんな事が起こるのでしょうか?
これは体内からオキシトシンというホルモンが出ているからです。
ひろちゃんも大好きなホルモン。日記にも書いていましたね。
「オキシトシン」とは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味の言葉が語源のように
古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。
しかし近年、オキシトシンの研究が急ピッチで進み、その驚くべき“神秘の力”が注目されるようになりました。
ここ1、2年の間に「オキシトシン」という言葉を耳にした同級生も多いのではないでしょうか。
私も諏訪中央病院の鎌田先生からこの言葉を知りました。
「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」
など、数々の異名を持つこのホルモン、分泌されると私たちに以下のような効果をもたらしてくれるといいます。
* 幸せな気分になる
* 脳・心が癒され、ストレスが緩和する
* 不安や恐怖心が減少する
* 他者への信頼の気持ちが増す
* 社交的となり人と関わりたいという好奇心が強まる
* 親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まる
* 学習意欲と記憶力向上
* 心臓の機能を上げる
* 感染症予防につながる
このオキシトシン、分泌させない手はないですよね!
なにしろ私たちに、「生まれてきて幸せ! みんなありがとう!」という気分を味わわせてくれるホルモンなのですから。
◎ それではどうやって効率的に分泌させれば良いのでしょう。
オキシトシンの出し方を知ることは、まさに「無敵の自己治癒力」をマスターすることに他なりません。
ケース1 配偶者や交際相手がいる場合
* 触れ合う/スキンシップ
* マッサージ
* 見つめ合う
* 抱擁/ハグ
* キス
* 愛撫
* 性交渉
もし親密なパートナーがいるなら、ふたりでラブラブな時間を過ごせば、それだけでオキシトシンがどんどん出る状態になるのです。
オキシトシンが分泌されれば、心にも体にもいい影響を与え、仕事も勉強も意欲的に取り組むことができるようになります。
好色な老人が元気なのもあんがいオキシトシン効果かなと私は思っています。
ケース 2.配偶者や恋人がいない場合
オキシトシンが「ラブホルモン」「抱擁ホルモン」とも言われるだけあり、オキシトシンのもたらす多幸感を味わうには
恋人やパートナーとのスキンシップがもっとも効果的なのかもしれません。
しかし、スキンシップに頼らずとも、別の方法でオキシトシンを分泌させることができます。
* 家族団らん
* 友達と食事をする
* 友達とカラオケにいく
* おしゃべり
* プレゼントを贈る
同性の友達でもいいから、とにかく一緒に遊んで、心を開いて、楽しめば、オキシトシンは分泌される、といいます。
誰かのためにプレゼントを贈ったり、料理を作ることも良いのだそうです。
家族や友人知人への信頼の心、人と人との絆の美しさを再確認してオキシトシンを分泌させれば、社交性や好奇心も高まっていきます。
人と交わって前向きに幸せを感じたいですね。
ケース 3.家族も友達もいない場合
孤立状態を打破できないでいる人でも、オキシトシンを分泌することは可能です。
* 感動する
* 感情を素直に表す
* 親切を心がける
* 思いやりの気持ちを呼び覚ます
* ほ乳類とのスキンシップ(特にイヌやネコ)
マンガでもアニメでもいいのです。自分の心がパッと弾けるような体験を繰り返せば、オキシトシンは分泌されるといいます。
そして、「ステキ!」「カワイイ!」「カッコいい!」「シビれた!」「感動した!」という感情を
抑えることなく解放して、自分が体験した感情をさらに大きく、大げさに味わっていけば良いのです。
その繰り返しで感受性はどんどん高まっていきます。
ちょっとしたタイミングで、見知らぬ他人に道を譲ったり、ドアを開けてあげたり、「ありがとうございます」
「ごちそうさまです」というような言葉を使うように心がけるだけでも、オキシトシンの分泌に繋がります。
ふと自分でも思いがけず、知らない人に親切な行為をして、なんだか恥ずかしくなることもありますが
そんなとき、心が少しくすぐったくフワッと膨らむような感覚を覚えませんか。
これがオキシトシンの作用なのかもしれません。
頑張ってどんどん分泌させましょう!医療費は無料です。
医療費高騰で財政難の日本にとっても良い施策だと、私は思っています。