汗って同級生の皆さんのなかでは、どんなイメージですか。
においやベタつきが気になるので汗をかきたくないという人が多いのではないでしょうか。
私は人一倍汗かきで、一時期病院に行って治療もと真剣に考えたことがありました。
しかし汗をかかなくなると美と若さが損なわれるって、知ってましたか?
今回は知っているようで知らない汗の秘密です。
先づ汗をかいてベタつくのは、汗に塩分が含まれているからです。
塩分がたくさん入った汗をかいていると、皮膚にたくさん塩分が残ります。そうすると、ベトベトの汗を感じてしまうんです。
実は、汗の塩分の濃度は年齢とともに上がる傾向があります。
20代と60代で、塩分の指標、ナトリウムの濃度を調べたところ、60代は20代の2.5倍に。
ベタベタ汗は老化のサインなんです。
若い人でも、エアコンディションの中にずっといて、汗をかかない生活をしていると老化の方向に動いていきます。
老化のサインは、発汗量が減ってきて、汗の中に含まれる塩分が多くなっていく事なんですね。
最初は足から老化が起こってきます。
その中でもふくらはぎのほうの足から老化が起こってきて、汗が出なくなってきます。
次に太もも、裏と表があるとしたら、裏のほうが先にきます。
そして、背中、胸、次に腕になります。
下のほうから順番なのが、何を意味するか分かりますね。頭が最後になります。
ブレインクーリングと言って、脳の温度を上がりにくくするということは大事なことですよね。
老化から考えた時に、1番最後まで大事な頭を残していくというわけです。
熱い日に額から大量の汗をかくのは、命を守る人間の本能だったのですね。
汗の老化。実は、肌にとっても大問題なんです。
皮膚のおよそ2㎜下にあるのが汗腺の分泌部。
ここで汗が作られ、導管部という、らせん状の管を通って、皮膚の表面に送られます。
汗は、周りの毛細血管から、血液に含まれる水分や塩分などを取り込んで作られます。
取り込んだ水分や塩分のうち、塩分はカラダに必要なので、導管でカラダに再吸収されます。
この導管の長さが十分あれば、表面に達した時、塩分のほとんどないサラサラ汗になるのですが、年齢とともに、汗腺は萎縮していきます。
すると、導管を通る間に、塩分を再吸収によって、取り戻すことができず、塩分を含んだ、ベタベタの汗がでてしまうのです。
汗腺が萎縮して小さくなってしまうと、真皮層が引き上げられ、その下に大きな空洞が生まれてきます。
この空洞には実際には、やわらかい皮下脂肪が入り込んで張りが無くなります。
これが、老化によるたるみの原因に繋がっていくのです。
汗をかかない生活を送っている同級生の皆さん、意識して汗をかくようにしましょう。
汗腺をよみがえらせるトレーニング「汗トレ」を紹介します。
毎日、お風呂で500mlほどの汗をかくというトレーニングです。
入浴法は、手首と足首をお湯につける手足高温浴法です。
全身でなく、手と足だけをつける理由は、手首と足首はカラダを温めやすい部位だということが1つめの理由。
2つめは、普通のお風呂だと、水につかっている部分は水圧で汗が出にくい状態になっていますので
カラダを出しておいて汗をかかせるということです。
しかし汗腺が萎縮して小さくなってしまって効果の無い同級生は、ショック療法として
一度サウナに行って汗をかいて、短期的に汗腺を蘇らせるのも良いかと思います。
サウナで刺激を受けた後では汗をかきやすくなって、トレーニング効果が高まります。
◎ 汗トレの注意点
注意していただきたいのは2つです。
水を飲みながらやってください。
血管が開いていくと、血圧が下がる場合があるので、フラフラするようなことも起こる可能性もあります。
・汗トレは、水分補給をしながら。
・血圧が下がってフラフラしたら直ちに中断。
◎ 最後に
汗の中には、さまざまな天然保湿因子が含まれていて、乳酸ナトリウムにしても尿素にしても
水分を皮膚にしっかりとキャッチしておくよう、皮膚が潤った状態を維持するのに貢献しています。
そう、実は汗腺からでてくる汗には、水分だけでなく、「乳酸ナトリウム」や「尿素」が含まれています。
これらの成分は、蒸発せずに皮膚の角層に浸透し、お肌の乾燥を防いでくれます。
この2つは、化粧品などにも含まれる成分です。
つまり、汗というのは、天然の美容液という事ですね。
人間に本来備わった凄い力を無駄にしない生活を送りましょう!