これまで10万人もの足の裏を調べてきた研究者によると、女性の8割もの人が指が映らないそうです。
浮き指という状態だということです。
文字通り足指が浮き上がりしっかり接地しない、あるいは接地できない状態をいいます。
人間は揺れに耐えるとき、足の指に力を入れてバランスを取っています。
もし足の指に力が入らない場合は、足の裏だけで支える事になってしまいます。
足の指に力を入れて踏ん張ることができないと、すぐバランスを崩してしまうのです。
理想の姿勢は耳、肩、足の付け根がまっすぐ一直線になることですが、猫背の人は、背中が丸まって、首が前に。
実はこのゆがんだカラダに、浮き指が深く関係しているんです。
人間の足はかかとからつま先まで、足の裏全体で体重を支えています。
この時、重心は接地面の真ん中。
ところが、指の支えがなくなると、接地面が短くなる分、重心がかかとの方に移動します。
すると、姿勢も後ろに傾くことに。
上体を曲げることで、バランスを取ろうとするのですが、首や肩を前に出すと、猫背になってしまうんです。
人間の頭の重さは体重の10% くらいと言われています。60キロなら6キロの重さ。
ボウリングの球を乗せて前かがみになっている事を想像してみて下さい。
肩の筋肉が張って直ぐに肩こりが起こっても不思議ではないですね。
肩こりの原因に浮き指が考えられています。
その他にも足指が原因で起こる様々な病気があります。
・小指が内側に変形「内反小趾」→ひざ痛
「内反小趾」とは、小指が内側に変形している状態の事。重心が外側にズレてO脚になり、ひざ関節の内側が擦れて痛みにつながります。
・親指が外側に向いている「外反母趾」→ひざ痛
親指が外側に向いた「外反母趾」の状態は、重心が内側にいきX脚に。
ひざ関節の外側に負荷がかかり、痛みにつながります。
・足の指がぎゅっとかがんだ「かがみ指」→腰痛・つまずきやすい
足の指がかがんだ状態の「かがみ指」は、かかと重心になるため、腰に負担がかかり腰痛に。
また、つまずきやすさにもつながります。
足の指を鍛えることが、美しく健康なカラダづくりの秘けつなんです!
同級生の皆さんは足の指を使って、グー・チョキ・パーはできますか?
どれか1つでも出来ないと、足の指の筋肉がこり固まっている可能性があります。
簡単な体操で指を鍛えましょう。
<ゆびのば体操>
▼片足をひざの上に乗せる
▼足指の間に手の指を優しく入れ卵を持つように握る
▼ゆっくりと足の甲の方向に5秒間伸ばす
▼続いてゆっくり足裏の方向に5秒間伸ばす
左右それぞれ10回1セット。1日3セット行うと効果的です。
大切なのは、継続する事です。