今年も早くも7月に入りました。前期高齢者の同級生仲間が増えてきました。
前期高齢者になれば、楽しい老後がおくれるのでしょうか?
性別、年代別の幸福度をインターネットで調査した研究があります。
それによると、男性は40代が最も低く、それ以降、年代が高いほど幸福度の平均値は徐々に高い傾向がありました。
一方女性は、60代以降は年代が高いほど、それまでの年代と比べて幸福度が低い傾向にあったのです。
その原因の1つは、聞いたこともあると思いますが、「夫源病」です。
夫源病とは、夫の何気ない言動が、妻にとってストレスとなり、頭痛・めまい・動悸などが起きる病気です。
ストレスがかかると血管は収縮し、血圧も上昇。長年血管に負担がかかると、内壁が損傷したり
柔軟性がなくなり、最悪の場合、動脈硬化を引き起こす可能性もあるのです。
定年退職して夫が家にいる機会が増えるとともに、この病気がクローズアップされています。
夫源病のサインとして言われているのが
・夫が家にいると頭痛がしたりイライラしたりする
・夫が出張や旅行に出たらめまいが治った
・夫の身勝手な発言でのぼせやほてりが起こる
私たち同級生も、まさにこの状況に入ってきているのです。
◎ 夫源病の原因になりやすい夫の特徴として
1)家族を養ってきたという自負が強い
2)家事は妻の仕事と思っている
3)妻の予定や行動をよくチェックする
4)仕事関係以外の交友や趣味が少ない
5)「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない
◎ 夫源病になりやすい妻の特徴として
1)我慢強く弱音を吐くのが恥ずかしいと思う
2)几帳面で仕事や家事に手を抜かない
3)いい妻でありたいという思いが強い
4)世間体が気になる
5)小さい事でクヨクヨしてしまう
当てはまる項目が多いほど、夫源病になりやすくなります。
不満を口に出さない良妻賢母型の同級生は要注意ですよ!
またある研究では、40~79歳の約9万人の日本人男女のデータを用い、婚姻状況がその後の死亡率にどう影響するかを調べたものがあります。
男性では、最も死亡のリスクが高いのは未婚者でした。
既婚者に比べ、死亡のリスクは約1.9倍です。
次に、死別者と離別者ですが、総死亡のリスクは、それぞれ約1.3倍と1.5倍であり、未婚者に比べると低いものの、それでも死亡リスクが高くなっていました。
一方の女性でも、未婚者は最も死亡のリスクが高いという結果で、既婚者に比べて約1.5倍高くなっていました。
しかし、死別と離別を見てみると、何故か男性とは異なる傾向がありました。
死別と離別の死亡のリスクは、両方とも約1.0倍であり、結婚している人と同じレベルでした。つまり、結婚していても、死別しても、離別しても、女性の将来の死亡率は同じだということです。
死別、離別の死亡率への影響が男女で異なる理由の第1は、生活力の差です。
女性は、たとえ死別、離別しても、家事など自分で生活をしていくスキルがあります。
配偶者がいなくなったとしても、そのスキル自体は変わりません。
一方で男性は、自分で生活するスキルがない場合が多く、死別、離別してしまうと、生活が乱れ、食事や生活リズムといった生活の質が落ちてしまい、不健康に陥ってしまった可能性があるのです。
これらの調査で分かる教訓は、定年退職しても男性はもっと外に出たほうが良いという事。自分の事は何でも出来るようにしておいた方が良いという事です。
仕事を延長したり、趣味をたくさん持ったり、料理も一通り出来るスキルを持つのが、夫婦円満で長生きの秘訣かもしれません。
特に男性の同級生は気をつけていきたいですね。