2019年11月にNHKスペシャルで、「食の起源」という番組が始まりました。
昔、「病の起源」という素晴らしい番組が有りました。
番組を見た同級生も多いと思います。今回は食がテーマです。
いま世の中は「健康・美容・長寿のためには、これを食べろ」といった情報が洪水状態です。
ところが一方、メタボ・糖尿病・心臓病・高血圧・・・食が引き起こす病は増えるばかり。
これほど食に翻弄される生物は地球上で人間だけです。
本当に人を健康で幸せにする“理想の食”って何?と思いませんか。
そんな疑問の答えが、意外にも人類と食の「進化の歴史」に秘められていることが明らかになってきました。
この番組は5回シリーズで、各回のサブタイトルは以下の通りです。
第1回が「ご飯」 ご飯は健康長寿の敵か?味方か?
第2回が「塩」 人類をとりこにする「本当の理由」
第3回が「脂」 発見!人類を救う「命のアブラ」
第4回が「酒」 飲みたくなるのは「進化の宿命」
第5回が「美食」 偏食・過食は「人類の宿命」
既に11月24日に第1回の番組は放送済です。
見逃した方は「NHKオンデマンド」で見れますが有料です。
第1集のテーマは ニッポンの主食「ご飯」
最近糖質制限ダイエットにハマっている同級生もいると思います。
無理なく痩せれるし、お肉も食べれるので空腹感も感じなくて良い。
と思っていませんか?
しかし
アメリカのシモンズ大学が13万人の食生活と健康状態を20年以上追跡調査し、普段の食生活で糖質の摂取量が標準的な人(総カロリーの60%が糖質)と、とくに少ない人(総カロリーの35%が糖質)を比べると、後者の死亡率が1.3倍以上に高まったという実験結果を発表しました。
「糖質こそが人間の活動で最も重要なエネルギー源です。それを制限することは、深刻な病気リスクの高まりを意味します」
と米シモンズ大学教授のテレサ・ファン博士は話しています。
番組では人類の歴史の中で、200万年前に人類が火を使って木の実の調理を始めたことで多くの糖質が体内に入るようになり
そのエネルギーで人間の脳が巨大化し、知性が向上したことを「第一の食革命」と伝えています。
さらに1万年前、日本人の祖先がコメを主食に選んだことで、糖質、たんぱく質、食物繊維などの
栄養素を効率的に摂取できるようになったことを「第二の食革命」と紹介しています。
長い期間コメを主食にしてきた日本人には、米の糖分を有効に活用してくれる腸内細菌が増えている事も分かりました。
外国人と比べて、同じクラッカーを食べても、甘みを早く感じることが出来る実験もしていました。
大変興味深い番組でした。
次回は2019年12月15日放送の「塩」だそうです。
高血圧気味の同級生は是非見てみてください。決してNHKの回し者ではありません。