「肝腎要 」腎の本当の大切さ 

「肝腎要 」とは非常に重要な物事の中でも、特に大事なものを指す語と辞書には書いてありました。
要の語源は

「扇の要」は扇の骨をとじ合わせるために、
その末端に近い部分に穴をあけてはめ込む釘。
この釘がなければ扇はバラバラでまとまらない。

肝腎要とは、肝臓も腎臓も最も大切な臓器で命の要であるということです。

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今回のトピックはその中でも、今注目の臓器である腎臓にスポットを当てたいと思います。
ちょっと今回は私も凄い関心事なので力を入れて書きます。
スマホではちょっと読むのが厳しいかもしれません。タブレットやPCで頑張って読んでください!

前回の健康トピックで、NHKの人体の起源の放送のことをお話ししました。
今回の「塩」の放送は見られましたか。私は正直言って少しガッカリしました。
何故かと言うと、塩好きの私にとって、無理して減塩しなくても大丈夫だよって言ってくれるのかと思って期待していたんです。
でも人間は1日に2グラムでも健康に生きていけると冒頭で言われてしまいました。
アフリカのケニアのマサイ族は1日にミルク2リットルだけで生きています。
そのミルクに含まれる塩はたった2グラム。

塩分摂取量が多いとされる日本の場合、厚生労働省が2014年3月に発表した「日本人の食事摂取基準策定検討会」の報告書によれば、18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満、18歳以上の女性は1日当たり7.0グラム未満という目標量が定められています。

しかし世界保健機関(WHO)は、世界中の人の食塩摂取目標を1日5グラムと、もっと厳しい基準を設けているのです。
例えば代表的な日清食品のカップヌードルは4.8グラムです。5グラムだと、もうこれ以上何も食べれない厳しい基準です。
日本人の平均摂取量は、男性で10.8グラム 女性で9.1グラムだそうです。

これは世界的にみても高いですね。味噌や醤油に漬物など普段から多く摂取しているからかもしれません。
どうして塩分を多く取るとダメなんでしょうか。

食事で塩に含まれるナトリウムを摂りすぎると、身体は余分な水分を貯め込みます。
それは、血液内の老廃物をフィルターにかける腎臓が、電解質の濃度を一定に保とうとするからです。
濃度とはつまり、カリウムや水分に対するナトリウムの比率のことです。
食事に塩分が多く含まれていると、腎臓は体内でより多くの水分を維持しようとします。
そのせいで、好ましくない反応が起き、浮腫(手や腕、足、足首、脚などのむくみ)などの症状となって現れます。
一般的に水分量が多ければ、静脈や動脈を流れる血液の量も増えます。すると、時間とともに血管が固くなり、高血圧を引き起こす可能性が出てくるのです。

塩分が喉を渇きやすくすることは知っていると思いますが、それは、身体がナトリウムと水分の比率を正常に戻そうとして戦っているからなのです。水を大量に飲むと、むくみや高血圧が悪化します。

高血圧によって血管壁が痛み、血液の流れが堰き止められ、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になるんです。
しかし一般に言われてるこの危険性よりも、もっと怖い事実があるんです。
それは肝腎要の腎臓の機能の衰えです。
腎臓っておしっこを作っている臓器と思っている同級生が多いと思いますが、凄い働きをしています。
例えれば、世界に誇る日本の浄水場です。
浄水場は河川や湖沼、ダムから取り入れた水を浄化・消毒するための施設で、私たちに安全な飲み水を届けてくれています。
有害物質を取り除いて安全な水を供給してくれます。
腎臓の内部には、「ネフロン」と呼ばれる独特な構造がいくつも存在しており、そこで老廃物などを含む血液が「ろ過」されて、きれいな血液に生まれ変わります。

そのとき、不要なものとして体外に排出されるのが「おしっこ」です。
ところが、血液をろ過しておしっこがつくられる際、実は同時に、巧妙な仕掛けによって「血液の成分調整」が行われています。
腎臓の本当の役割は、おしっこをつくることではなく、血液の成分の濃度を厳密に適正に維持する、「血液の管理者」なのです。
腎臓はさまざまな臓器から情報を受け取って、血液の成分を絶妙にコントロールしています。
まさに「人体ネットワーク」の要ともいうべき存在です。

腎臓の異常が全身のほかの臓器にも悪影響をもたらし、逆にほかの臓器で異常が起きると、その影響が腎臓に及びます。
腎臓の機能が落ちていく事が老化につながっていくんです。
若い人の健康な腎臓ならば、少しくらい塩を多くとっても処理して正常な濃度にしてくれるかもしれませんが、老人はそうはいかないのです。
加齢と共に腎臓は小さくなって処理能力も落ちていきます。若い時のように塩分を多くを取る食事をしていると処理が追いつかず危険なんです。

筋肉のように鍛えれば大きくなる事はありません。
年齢とともに、減塩しないと腎臓が耐えられなくなってしまうのです。
結論は、やっぱり減塩でした。
という事で、皆さんには具体的に数値をチェックする方法をお教えします。

◎ 先ずは基本である血圧。

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毎朝起きておしっこしたら朝食を食べる前に計測してください。
上は120~129、下は80~84くらいの範囲になってますか?
就寝前にも計測してください。少し朝よりも下がっているかもしれません。
出来たら朝晩2回計測してみてください。

◎ 2つ目は健康診断の尿検査項目のクレアチニンの値を見てください。

  クレアチニンの値が基準値よりも高いかどうかに注目します。
高い場合、腎臓の働きが悪くなっている可能性があります。

基準値

男性:0.65~1.09 mg/dL
女性:0.46~0.82 mg/dL

クレアチニンの値であなたの腎臓の濾過機能が正常かどうかが分かります。
以下のサイトから年齢と性別を入れて調べてみてください。
https://jin-lib.jp/pb/creatinine.html

ちなみに私はクレアチニンが1.10 mg/dLで、G3と濾過能力は良くないという結果が出てしまいました。
来年から食事を改めたいと思います。
スプレー式の醤油入れも購入しました。舌は塩味に敏感だそうです。
食べ物の表面に塩気が有れば、脳は騙されて満足するそうなので試してみます。

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