同級生の皆さんは、1日にコーヒーを何杯飲んでいますか?
私は平均して2~3杯くらいです。
前回のデジタル・デトックスでぼんやりする時間が必要だと感じました。
外の景色を眺めながらのコーヒータイム。
ぼんやりとゆったりと過ごす時間は脳疲労にも良さそうですね。
コーヒーの健康効果は、私たちが思っている以上に凄いという事がわかってきました。
しかしその前にコーヒーの成分で1番思いつくのが、カフェインです。
コーヒーに含まれるカフェインの量は他の飲み物と比較しても多い方です。
日本人は昔から緑茶を飲んできたので、遺伝子の中にはカフェインを分解する酵素を多く持っている事が分かっています。
しかし4人に1人くらいの割合で少ない人がいます。
多分その人たちは、経験上コーヒーを好んで飲んでないと思います。
きっと分解出来ない体質なのでしょう。
いくら健康に良いからと言っても、その人達は飲まない方が良いと思います。
飲むならカフェインの入っていないデカフェコーヒーに切り替えてみてください。
コーヒー1杯に含まれる成分は写真のように1000種類以上!飲む薬と言われています。
私たちが知っているカフェインを含め、健康効果がある多くの成分があります。
その中でもお勧めのものを3つ紹介したいと思います。
① カフェイン
・血管を広げ心臓の働きを活発にしてくれます。
それに伴い、血液循環がよくなるため、老廃物を除去し、基礎代謝を高めることで、体温が上昇します。
体温があがる効果を得られた結果、冷え性の防止につながるそうです。
・腎臓に有効に作用し利尿作用を促進するため、結果的にはむくみの解消につながります。
からだの中に残留したゴミを外へ捨てる働きをするためデトックスに役立ちます。
・目覚めを促す覚醒作用のほか、短期的記憶力の向上、計算速度を速めるなど
作業時間を持続させる効果があります。
・脂肪を燃焼させるリパーゼを活性化し、脂肪燃焼の働きを促進してくれるダイエット効果も期待できます。
体にある脂肪細胞は「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」に分かれます。
白色脂肪細胞は皮下や内臓にあり、体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄積します。
一方、褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼し熱を生む働きを担っています。
カフェインがこの褐色脂肪細胞を活性化させるのではないかと考えられてるのです。
② クロロゲン酸
コーヒー豆にはポリフェノールの一種で抗酸化作用があるクロロゲン酸が多く含まれています。
・美肌のみずみずしさの決め手、肌の角層水分量を高めてくれる働きが有ります。
・抗酸化作用により、皮膚の中で酸化によって出来るメラニン色素を抑制してシミになるのを防いでくれます。
・クロロゲン酸は小腸と肝臓で代謝され、半分以上がフェルラ酸という成分に変化します。
これが血中に移行し、血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにしてくれます。
・クロロゲン酸は腸で働くと、糖がつながったデンプンが分解されるのを阻害したり邪魔したりします。
そうするとデンプンが糖にならず、血中に糖が取り込まれなくなります。
食後の急激な血糖値の上昇を抑えるので、肥満の予防という働きが期待出来ます。
※ 糖質制限ダイエットをしなくても良いのです。
③ ニコチン酸(ナイアシン)
・コーヒー豆に含まれるトリゴネリンは、焙煎されると、脂質異常症や動脈硬化の予防に役立つニコチン酸に変化します。
・血中の遊離脂肪酸の濃度を下げる、ストレスを和らげる作用があります。
ニコチン酸とよく似た成分がコーヒーの香りにも含まれています。
・脂質・糖質・タンパク質などをエネルギーに変換し、コレステロール値を下げ動脈硬化防止に役立ちます。
逆に、善玉コレステロールを増加させる効果があるとも言われています。
・ニコチン酸は、体内に入ると、NAD(エヌ・エー・ディー)という物質に代わります。
普段生活している中で、細胞にはたくさんの傷ができています。
その傷を、修復するために必要不可欠なのが、NADなのです。
若いころにはたくさんあったNADは、年齢とともに減ってしまいます。
NADが減ってしまうと、細胞の傷は残ったままになり
この細胞レベルの傷の蓄積が老化につながります。
コーヒーには、カフェイン以外にも知らなかった効能がたくさんある事が分かります。
しかしコーヒーの種類と焙煎の方法でクロロゲン酸やニコチン酸の量が大きく変わります。
先ずはコーヒーの種類を見てみましょう。
コーヒーは大きく分けると「アラビカ種」と「ロブスタ種」に分けられます。
ブラジル、コロンビア、モカ、ガテマラ、マンデリン・・・等々。
普段、同級生の皆さんがコーヒー豆専門店で購入する豆は、「アラビカ種」がほとんどです。
現在、世界で栽培されているコーヒーの約7割が、この「アラビカ種」で占められていると言われています。
ロブスタ種はコーヒー豆の栽培に適していないアジアやアフリカの一部地域で主に生産されています。
育てやすく安価なのが特徴です。味が濃くて苦味が強いのでインスタントコーヒーの材料にも使われています。
主な生産地は ベトナム、インドネシア、インド、ブラジル、ウガンダなどが有名です。
しかしロブスタ種の方がアラビカ種よりもクロロゲン酸が多い傾向にあります。
美肌の効果を得たい同級生はインスタントコーヒーの方が良さそうですね。
次に焙煎方法を見てみます。
写真のグラフでは、青線がコーヒー豆に含まれるクロロゲン酸です。
生の豆に熱をかけて焙煎を始めると、分解して減っていきます。
やがてどんどん減っていって深煎りになると全くなくなります。
かたやニコチン酸は煎って煎って、茶色くなって黒くなってくるとニコチン酸が増えるんです。
つまり美肌効果を狙いたいなら浅煎り、アンチエイジング効果を狙いたいなら深煎りという使い分けが必要です。
体にいいからといってたくさん飲むと、今度はメリットよりもデメリットが出てきます。
コーヒーを毎日9杯以上飲み続ける人は心血管病や脳卒中のリスクが高くなるという調査結果もありますから
飲み過ぎることのないよう、朝・昼・夕などに分けて、味わいながら飲んでみてはどうでしょうか。
データに基づけば、1日3杯が適量と考えられています。