何故LSDで早く走れるのか!
佐々木功さんの
「身体の末端の眠っている毛細血管を目覚めさせる」
というフレーズが鍵をにぎっていると思い毛細血管について調べてみました。
心臓は体中に60兆個あるといわれる細胞に酸素や栄養分を供給し
その活動によってできた二酸化炭素や老廃物を集めて処理して
います。
その作業は、全て末梢の毛細血管を通して行われるのです。
心臓の左心室から送りだされた血液は、動脈というパイプを通って末梢へ進みます。
動脈はその太さによって大動脈、動脈、細動脈へと枝分かれして末梢に近づくにつれ、次第に細かくなります。
大動脈などの動脈では、筋肉細胞が太いのですが、徐々に枝分かれして細くなり薄くなっていきます。
長径およそ3センチでスタートした大動脈は、毛細血管となる直前のレベルでは長径50ミクロン程度になり
細胞が血管の外部と直接触れるようになって初めて、酸素や栄養分は血管の内側から外側へとにじみ出ることができ
逆に二酸化炭素や老廃物が血管の外から血液の中に溶け込めるようになります。
そしてそれは静脈を通って肺呼吸や尿から外部に放り出されます。
だんだんからくりがわかってきました。
体中に60兆個の細胞に酸素や栄養分を補給するためには毛細血管の発達が不可欠だということですね。
その毛細血管の発達を促すのがLSDトレーニングということです。
では何故酸素と栄養は負荷をかけたスピード練習やビルドアップでは毛細血管を発達させることができないのでしょうか。
グーグルで毛細血管をキーワードにさらに調べます。
そこにはある人の書いたブログが出てきました。
>人間の体は使わなければ衰える様に、毛細血管も衰えていきます。
>衰えるとは、使われないと言うことでです。
>脳は非常になまけもので一つの毛細血管に血液はあまり必要でないと感じると,ほとんど流さなくなるそうです。
>あまり心臓をあおる練習が多いと、逆に血流が早くなってしまい、毛細血管を素通りしてしまうんだそうです。
>それで、だんだん毛細血管を使えない状態になっていきます。
>そして持久力がアップできない状態になるのだそうです。
>そうならない為に、ゆっくり、じっくり、筋肉に刺激を与える事に
より
>エネルギーが必要な状態にして、毛細血管を利用してエネルギーを運ばせるようにする。
>つまり血液を流させる様に、するわけです。
>そうなるとどういう効能があるかというと
>筋肉の深部までエネルギーが届く為、深部の筋肉も使えるようになり
>使える筋肉が増えて、スピードがアップし、また、代謝量も多くなります。
ゆっくり、じっくり、筋肉に刺激を与えるというフレーズがLSDの意味をおぎなっているようです。
ゆっくり時間をかけて走るのは血液を末梢の毛細血管を使って
体の内部に栄養と酸素を運ぶ大事な行いだったようです。
酸素は呼吸で体の中に入ると、赤血球中のヘモグロビンと結びつき、末梢の毛細血管を使って細胞まで運ばれます。
二酸化炭素と酸素が交換され逆の経路で今度は肺まで運ばれて放出されます。
このサイクルが絶えず人間の体の中で行われているのです。
ちなみに
毛細血管では温度の高い赤血球は、低い温度のときに比べ、より弾力性があります。
毛細血管の太さより赤血球の方がちょっと大きいために、弾力がないと赤血球は毛細血管に入っていけず
弾力があると、グニュグニュと形を変えながら移動していけます。
毛細血管が硬くなったり冷えたりすると赤血球は入り込めません。
この意味するとところは、普段から食生活や適度運動で体の中の血液をさらさらにして
血管にも弾力性を持たせなければいけないというきびしい戒めなのです。
食生活が乱れて、運動不足の人は血管の中を流れる赤血球にも
流す管の毛細血管にも弾力性がなくて体の末端まで栄養がいきわたらなくなるのです。
その結果頭の回転が悪くなる、疲れやすくなる。
女性では皮膚に血がいきわたらないので、顔の温度が上がらず
化粧の乗りが悪くなる。
それは、顔も毛細血管が集中しているから。
お肌の表面が一定の温度に保たれれば、ファンデーションもきれいに溶け出して薄い膜になり粉っぽくならないのです。
若い人は安い化粧品でも薄付きのナチュラルメイクができるけれど、ある年齢より上になると、どぎつくなってしまう。
白塗りお化けではないけれど、やけに粉っぽくなる。
メイクが濃いのではなくて、毛細血管が減っているからなのです。