趣味人倶楽部
DeNAが中高年のインターネットユーザを対象に提供しているソーシャルネットワーキングサービス
2007年にDeNAの社内発のベンチャープロジェクトとして開始したので、実は10年近い歴史があります。
利用者は70%が50歳以上、特に多いのが50~60代です。
男性のほうが多めで、女性のほうが若干年齢層が低め。
今や60代以上でも多くがパソコンやスマートフォンを使いこなす時代
いわゆる「シニア」の印象とは程遠い方々が、アクティブに趣味に励んでいます。
趣味人倶楽部の利用者を見ると、旅行や写真、音楽など多様な趣味を持ち、スマートフォン保有率も51.4%となっています。
また、半数近くが定年退職済みなので、仕事・子育て・自分磨きに忙しい若年層よりも
自分の時間をたっぷりと趣味に使える方々が多いことも特徴です。
趣味人倶楽部の機能は、大きく「日記」「フォト」「コミュニティ」「イベント」に分かれており
若者ばかりのSNSにはあまり見られない交流のしかたも見られます。
「日記」には、他のSNSに多い「つぶやき」よりも、字数の多い文章が多めです。
若者ばかりのSNSには写真や動画中心の投稿が増えていますが、趣味人倶楽部の日記には文章中心のものが多く見られるのが特徴です。
利用者同士のコミュニケーションの丁寧さも、一般のSNSとの大きな違いです。
「ご感想をいただきありがとうございます」といった挨拶で始まるリプライや
自分のページへのアクセスに対して「ご訪問いただきありがとうございます」とお礼の言葉を送る例も珍しくありません。
「コミュニティ」では特定のテーマに関心を持つメンバーが参加し、その中で情報やメッセージを交換しています。
パソコンQ&A、温泉、ハイキング、映画、家庭菜園、美術館、旅行、カラオケ、ゴルフ、ウォーキング、社交ダンスなどテーマはさまざまです。
「イベント」はユーザがイベント開催を告知し、参加者を募集することのできる機能です。
趣味人倶楽部のSNSとしての特徴は、何と言っても実際に対面する「オフ会」の多さ。
開設から10年近くたつ現在でも、月に2,000件ほどのオフ会が趣味人倶楽部発で開催されています。
映画好きのコミュニティであれば、飲み会に集まって映画談義。
ゴルフやウォーキングも人気で、趣味人倶楽部で知り合った仲間で旅行するグループもあります。
多くはもともと趣味人倶楽部のサイト上で最初に知り合ったメンバー同士なので
オフ会でもお互いをハンドルネームで呼び合う光景が一般的です。
まず現実で会ってSNSで友達関係になるのではなく、その逆のパターンが多いことも趣味人倶楽部の大きな特徴です。